サンカクイSchoenoplectus triqueter (L.) Palla
カヤツリグサ科 Cyperaceae
(たぶん)
今日はとある川へ、植物の確認に行ってきた。何でも、流れに水没して生育しているサンカクイがあるという。
サンカクイは流れがほとんど無い池沼や湿地に生育すると思い込んでいたため、にわかには信じられなかったが、「百聞は一見にしかず」(だったっけ?)と行ってきた。
その結果、たしかにあった。写真は画像処理を施して見やすくしてあるので浅そうに見えるが、実際は膝上から股下ぐらいの水深がある。その中で、流れに身を任せて悠然としていた。雪の降る2月にも関わらず青々としている。流水中という環境が、常緑を可能にしているのだろうか。
季節がら花序が無く同定には厳しかったが、
- 茎よりも明らかに細い地下茎を出すこと
- 茎の断面が、辺が外側に膨らんだ丸っこい三角形
- 果実の表面は平滑
- 花被片は果実とほぼ等長
といった特徴からサンカクイであると思われる。
花序がなかったので果実を探すのは大変だった。どうも、草刈りにあっているようで、茎の先端がまっすぐ横に切れている。ということは、普段の水深はもっと浅いのかもしれない。おかげで、花序の痕跡すらほとんど無い状態だった。
カンガレイの仲間も、かなりの数が混生していた。こちらの種類は同定できず・・・。花や果実の時期を待つしか無いか・・・
少し離れたかなり水流が強い場所に緑の絨毯があった。多分、マツバイだと思うが、これも花序が無いので、種類を同定するのはちとつらい。しっかし、マツバイってこんな環境に生えるもんだっけか?。水は轟々と流れてたぞ。
マツバイ Eleocharis acicularis (L.) Roemer et Schultes f. longiseta (Svenson) T.Koyama
カヤツリグサ科 Cyperaceae
(ちょっと自信が無い)
この川は不思議だ。植物の生態も不思議だ。植物は動物のように動けない分、かなりダイナミックに生態が変わる。これもその一例だろうか?