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2014年4月20日日曜日

ホタルイ

ホタルイ Schoenoplectiella hotarui (Ohwi) J.D.Jung et H.K.Choi
(カヤツリグサ科 CYPERACEAE)

湿地に生えるホタルイ
 前回紹介のイグサとよく似ている。葉は筒状になって茎の根元を包み、外観のほとんどは茎という体制をしていて、ツンツンとした印象がある。ぱっと見て違うのは花の集まりのぶぶん。ホタルイの仲間はたまご型の花穂をしている。イグサは散状なので・・・と書いて写真を探したがない。普通種の写真ってなかなか撮らないんだよ・・・反省。
ホタルイの花穂はたまご型
 以前に紹介したイヌホタルイ(http://tetsuya34.blogspot.jp/2011/09/blog-post_13.html)との見分けは、めしべの先(柱頭)がいくつに分かれているか。このホタルイは先が3つに分かれる(イヌホタルイは2つに分かれる)。これは虫眼鏡で観察しないと分からない。

 虫眼鏡で見るような小さなめしべの分かれ方で種を分けるのか?そんだけの違い?という疑問を持つ方も多い。ホタルイは自然の湧水地や山に近い水田周辺などのやや自然度が高い環境に多く、イヌホタルイは低地の水田地帯など人為的影響が高い場所に多く生える傾向があるようだ。また、細胞の中の染色体の数を調べると、犬ホタルイの方が多い。生活の場所も、遺伝的な特徴も違うので、外観はよく似ていても別の種にされている。



2013年11月1日金曜日

クロテンツキ

クロテンツキ Fimbristylis diphylloides Makino
(カヤツリグサ科 CYPERACEAE)
クロテンツキの花
 更新しようと思いつつなかなかしなくて、いつの間にかブログ用の画像でデスクトップが埋まっていたので、ようやく重い腰を・・・

 秋と言えばテンツキ〜って、もう時期すぎかけてるけど。テンツキの名は、高く天を突くように伸びるから「天突き」だとか、写真のようにたまご型〜円形の花の集まりが点々と着くから「点着き」だとか説があるもよう。

 こいつらは、草全体より果実を見る方が面白いと思う。でもルーペ必須。悩ましいところ・・・

2011年9月13日火曜日

イヌホタルイ

イヌホタルイ
Schoenoplectus juncoides (Roxb.) Palla


水田脇にある草を物色。シュンシュンした植物を発見。
水田脇に生えるイヌホタルイ。緑色の部分は茎。
水田のような湿地に生えるカヤツリグサ科のイヌホタルイ。写真は悪いですが、竹ヒゴのような緑の茎がたくさん出ている。では、葉はどこか。葉は茎の根元につつのかたちになっていてほとんど目立たない。茎で光合成をしてる訳。


花は?これ。
イヌホタルイの花。華美な花びらなどはない。
イヌホタルイは、花粉を風に運んでもらう風媒花。そのため、花びらや“がく”は虫を引き寄せるような華やかさはなく、トゲのようになって外からは全く目立たない。


イヌホタルイの花穂。三角で示したところはめしべで先は二つに分かれている。
イヌホタルイの花は、魚のうろこのような「鱗片」の根元にひとつずつあり、それがたくさん集まって花穂をつくっている。


イヌホタルイに近い仲間でホタルイというのがあるが、それとの見分けはめしべを使う。上の写真のように先が二つに分かれためしべがあるとイヌホタルイ。先が三つに分かれている場合はホタルイ。

2011年8月3日水曜日

エナシヒゴクサ

エナシヒゴクサ
Carex aphanolepis Franch. et Sav.


エナシヒゴクサ。太い穂は雌花の穂でもう果実が熟している。
先端に枯れかけて垂れ下がっている細い穂は役目を終えた雄花の穂
カヤツリグサ科のスゲ属の植物。
「エナシ」というのは柄が無いということ。この仲間にヒゴクサCarex japonica Thunb.というのがあって、その花穂には長い柄がある。それに対して、エナシヒゴクサの場合は写真の通り長い柄がない(柄が短い)。


じゃ、ヒゴクサの「ヒゴ」は?なんだろ?多分竹ヒゴのヒゴと同じ、つまり細い棒という意味じゃないかなぁ。ほら、茎がそんな感じでしょ?しらべてみよう。

2011年7月22日金曜日

マスクサ

マスクサ
Carex gibba Wahlenb.


マスクサの花穂。これはちょっと上下につまっている。
マスクサという、身近なカヤツリグサ科スゲ属の植物。最初見た時ちょっと惑わされた。マスクサってもう少し長く伸びた茎に花穂が転々とつく感じ、ちょうど足掛けが飛び出た電信柱みたいに。この写真は一番下の花穂は離れているけど、上の部分は互いにほとんどくっついている。


典型的な写真が・・・なかった。また紹介しよう。

2011年7月2日土曜日

サツマスゲ

サツマスゲ
Carex ligulata Nees ex Wight




比較的平地の山で見つけました。サツマスゲのサツマは薩摩(鹿児島県)で良いのかな?。日本のスゲ (ネイチャーガイド)では大体関東より南となっているので、良いのかもしれない。


カヤツリグサの仲間とか結構マイナーだけど、個人的に一番しびれるのは規則性。このサツマスゲなんて、規則正しい間隔で葉(苞:ほう)と花穂(小穂:しょうすい、という)が並ぶ様は、ついつい「かっこいい〜!!」と思ってしまう。


この花穂、写真で目立っている部分は雌花(めばな)が集まっているもので、実はこの時、ほとんどタネが実っている。雄花(おばな)はどこかと言うとこの茎の先端、うすく茶色がかった細い穂がそれである。


さて、雌花の穂をよく見ると小さなツブツブがあつまっている。これがひとつの花であり、実であるが、これは果胞という袋に包まれている。これはカヤツリグサ科の中でもスゲ属だけの特徴である。


で、なんでこんな小難しいことを説明したかと言うと、このサツマスゲ、その果胞に短くて白い毛がミッシリと生えていて、日の光に当てながら観察するとそれはそれは美しいんです。ぜひぜひ、見てみてくださいな。


じゃあ、なぜ写真を載せないかって?いやぁ、コンデジしか持ってなくて、撮影できないんですよね。デジタル一眼、欲しいなぁ・・・

2011年7月1日金曜日

シラスゲに集まるアミメアリ

Carex doniana Spreng. and Pristomyrmex punctatus


山を歩いていたら、遊歩道の脇にカヤツリグサ科のスゲが生えている一角があった。
多分シラスゲCarex doniana Spreng. 多分っていうのは、シラスゲにしてはあんまり白くなくって???思ったから。


小穂(しょうすい:はなのあつまったもの)は垂れ下がっている。でよく見るとありがわらわら。あつまってなんかしてますねぇ。捕まえて調べてみたらアミメアリPristomyrmex punctatus ただ、アリの同定にはかなり良い顕微鏡が欲しい。
頭部、胸部は網目のようにゴツゴツしてるのに、お尻はつるんといい感じ。たくさん集まって何してるのかと思ったけど、ありの中に少しアブラムシが混ざっていた。アブラムシの出す液を集めにきてたのかな。

2009年4月15日水曜日

アオスゲ

うん、たぶん。
一応、写真を図鑑風にしてみた。が、解像度下げすぎた。わけわからん。


でも、解説。
<上段>
生えている様子。まだまだ、写真の腕が・・・

<下段>
左は、花の集まり。一番上に雄花だけが集まった雄小穂、その下に雌の花が集まった雌小穂がいくつかあります。

真ん中の上は、雌花をばらしたところ。左は花を包む鱗片、長くとがった部分があります
その隣は「かほう」につつまれた雌花。右が「かほう」を除いたところ。花の時期はとうに終わり、果実がずいぶん成長しています。まだ柔らかいけど。

右はその果実をすこし大写ししたもの。

真ん中の下は、雌小穂の根元にある葉の付け根。短く筒状になっているのが分かるかな?


できるだけ,植物の形を伝えようとしたけど、わかるかなぁ。
まだまだ、書いて練習しないと、うまくいな。

この植物は以下の書籍で同定(名前調べ)をしました。
日本のスゲ (ネイチャーガイド)

2009年4月13日月曜日

シラスゲ


前述のヒメモエギスゲのすぐ近くで見つけました。
写真を撮った数日後に標本を採ったけどまだ若すぎた・・・種子が全然育っていない。

それにしても写真がわるいな〜〜

2009年4月12日日曜日

ヒメモエギスゲ


通勤中にいつもは素通りする山にちょっと寄り道しました。

調べたらヒメモエギスゲ。
うん、たぶん。
モエギスゲとヒメモエギスゲの違いは雄花の鱗片の形にあります。

小さくてかわいいスゲです。

2008年2月24日日曜日

サンカクイ


サンカクイSchoenoplectus triqueter (L.) Palla
カヤツリグサ科 Cyperaceae
(たぶん)

今日はとある川へ、植物の確認に行ってきた。何でも、流れに水没して生育しているサンカクイがあるという。

サンカクイは流れがほとんど無い池沼や湿地に生育すると思い込んでいたため、にわかには信じられなかったが、「百聞は一見にしかず」(だったっけ?)と行ってきた。

その結果、たしかにあった。写真は画像処理を施して見やすくしてあるので浅そうに見えるが、実際は膝上から股下ぐらいの水深がある。その中で、流れに身を任せて悠然としていた。雪の降る2月にも関わらず青々としている。流水中という環境が、常緑を可能にしているのだろうか。

季節がら花序が無く同定には厳しかったが、

  1. 茎よりも明らかに細い地下茎を出すこと

  2. 茎の断面が、辺が外側に膨らんだ丸っこい三角形

  3. 果実の表面は平滑

  4. 花被片は果実とほぼ等長


といった特徴からサンカクイであると思われる。

花序がなかったので果実を探すのは大変だった。どうも、草刈りにあっているようで、茎の先端がまっすぐ横に切れている。ということは、普段の水深はもっと浅いのかもしれない。おかげで、花序の痕跡すらほとんど無い状態だった。

カンガレイの仲間も、かなりの数が混生していた。こちらの種類は同定できず・・・。花や果実の時期を待つしか無いか・・・

少し離れたかなり水流が強い場所に緑の絨毯があった。多分、マツバイだと思うが、これも花序が無いので、種類を同定するのはちとつらい。しっかし、マツバイってこんな環境に生えるもんだっけか?。水は轟々と流れてたぞ。


マツバイ Eleocharis acicularis (L.) Roemer et Schultes f. longiseta (Svenson) T.Koyama
カヤツリグサ科 Cyperaceae
(ちょっと自信が無い)


この川は不思議だ。植物の生態も不思議だ。植物は動物のように動けない分、かなりダイナミックに生態が変わる。これもその一例だろうか?