Pseudosasa japonica (Siebold et Zucc. ex Steud.) Makino ex Nakai
(イネ科 POACEAE)
ヤダケの花。 |
背の高いササの節から紫色がかった穂がでて、ところどころに黄色味がかったおしべがのぞいている。
このササはヤダケ。ヤダケは漢字をあてるなら「矢竹」で、むかしから矢に 使われていたそうだ。武士の時代、武士にとって弓矢は大事な商売道具だったので、その材料となるヤダケはあちこちに植えられたそうだ。
「タケとササはどこが違うんだ」と言われることがあるが、生物学的には、大ざっぱに言うと、タケノコの皮がさっさと落ちてしまうのがタケ、皮がひっついたまま成長してしまうのがササ。写真を見ると(分かりにくいが)、皮が残っているのでササの仲間である。
ササと一口にっても、いくつかのグループが含まれている。ササの代表的なグループはササ属Sasaで、庭等に植えられるクマザサはこの仲間。そしてヤダケはヤダケ属に入る。ヤダケ属の学名Pseudosasaは、前半のPseudoは「よく似た、偽(にせ)の、モドキの」といった意味、後半のsasaは前述のササ属Sasaのことを差している。つまりヤダケ属は「偽のササ」といわれている訳だ。ちょっとかわいそうかも。
タケやササは花が咲くと枯れてしまう、といわれているがこのヤダケはどうなんだろ?ヤダケの花は毎年どっかで見てるけど、花がさいたものが枯れたかどうかは確認してないなぁ。
0 コメント:
コメントを投稿