Taraxacum albidium Dahlst.
子どもの頃によく聞いたうんちく話で、「黄色いタンポポのある風景は関東の話で、九州の原風景は白いタンポポが風に揺られる風景だ」というのがあった。
その頃のからすでに、タンポポと言われて思い浮かぶのは黄色いタンポポ、近所を歩いていて目にするのも黄色いタンポポだった。幼心に「自然が変わってきている」と思った記憶がある。黄色いタンポポが普通、という認識が経験から来たものか絵本やテレビで刷り込まれたものかは今になっては分からないが。
そんな話を聞いていたからか、小学校の遠足等で河川敷なんかを歩き、白いタンポポを見つけたときは驚き、またみんなで騒いだ記憶がある。
今でも、熊本市内の河川敷や古くからある公園や墓所等にはこの白いタンポポが群生していることがある。最近できた公園や人の出入りが多いところではあまり見ない。
花の拡大。花びらひとつがひとつの花。花びらそれぞれに、先が二つに分かれためしべとめしべを取り囲むようにおしべがある。おしべの葯(やく:花粉の入った袋)は互いにつながり筒状になっている。一度実物を見てみて。
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