2012年2月24日金曜日

ベニツチカメムシ

ベニツチカメムシ
Parastrachia japonensis (Scott)
(ツチカメムシ科 CYDNIDAE)
集団越冬するベニツチカメムシ
 冬の山を歩いていると、黒々というか赤々と言うかなんだか目立つ固まりに出会うことがある。よく見ると赤と黒の派手な色をしたカメムシが集まっている。ベニツチカメムシの集団越冬といわれている。


 ただ、本当に越冬なのかな? というのは、さして日当りも良くなくて、樹木等遮るところもないような、まさに吹きさらしの「そこじゃ寒いだろ」というようなところで、宙ぶらりんで集まってたりするから。


ベニツチカメムシに似ているカメムシの集団
 別のところでは、ガガイモの葉のかげに集まるベニツチカメムシに似たカメムシを発見。色がオレンジっぽいし、胸部の黒い点が左右二つに分かれている。やっぱりベニツチカメムシの仲間なのかな。

2012年2月23日木曜日

アオツヅラフジ

アオツヅラフジ
Cocculus trilobus (Thunb.) DC.
(MENISPERMACEAE ツヅラフジ科)
アオツヅラフジの果実と種子
 アオツヅラフジはつる植物で、かなり身近な植物。海辺と言ってもいいほどの低いところから、山地まで普通にある。つる植物なので他の植物などにからみついて上にのぼる。身近なところでは手入れの悪い(失礼!)生け垣などにもよくからまっている。秋に黒く丸い果実が小さなぶどうのようにあつまってなる。これをつぶすと種子が出てくる。


 この種子が何ともかわった形。まるまったヨトウムシの幼虫というか・・・この形のことは本で読んで知っていたけど、初めて実をつぶした時には、やはりギョッとした。緑っぽい実の汁といっしょに飛び出してくるんだもん・・・


 イモムシはあんまりなので、アンモナイトということにしよう。

2012年2月5日日曜日

カヤネズミの巣

A Nest of Micromys minutus
(ネズミ科 Muridae)
カヤネズミの巣。もう子育ても終わり空き家だそうだ。


冬の水辺の観察会で見つけました。カヤネズミの巣。
もう出産子育ても終わり空き家だそうなので、みんなで壊さないようにさわってみた。植物を細かく咲いたもので編んであり、フワフワとしてます。さすが哺乳類、といったところか。


カヤネズミは、ススキ、オギ、チガヤ、ヨシなどの、いわゆる昔から「茅(かや)」と呼ばれているような植物が生えような、休耕田、河川敷、草原などにすんでいるネズミの仲間。日本一小さいネズミらしい。じつはまだ見たことない。


この場所は、市街地にほど近いのだけど、昔から洪水が多かったためその対策としてつくられた遊水地。そのため、茅がある程度のこり、カヤネズミもすめるのだろう。


カヤネズミに興味を持った方は以下のリンクもどうぞ
全国カヤネズミ・ネットワーク