2015年3月27日金曜日

スッポンタケ科の何か?

スッポンタケ科の何か?
PHALLACEAE spp.

スッポンタケ科の何かの「卵」の断面
 2年ほど前、植物観察会の最中に、地面にゴムボールのような、卵のようなものを見つけた。何だと聞かれても検討つかないので、2つに割ってみた。一番外側は寒天質というかゼリー質のような透明感のある層で、中心には白い茎のような芯のようなものがある。その芯と表層の間は黒いもので埋められている。
 おそらくスッポンタケの仲間の「卵」ではないかと思うのだが・・・「卵」といっても魚や鳥が生むいわゆる卵ではなく、未成熟のキノコ(幼菌)という捉え方で良いのだろうか。成長がすすむと、中の芯が伸び、表層を破り、立派なキノコになる。ハズ。
 スッポンタケの仲間は、私たちが想像するキノコ(例えば、シイタケとかシメジとかナメコとか)とは違う形をしている。「この山で見られるのか」と出会うのを楽しみにしていた。
 さて、2年後。どうやら出会えたようだ。しかし、雨に打たれ、何とも情けない姿。
雨に打たれてうなだれたスッポンタケの仲間?
 以前見た「卵」の断面から、頭は黒いものだと思っていたけど、これは全身真っ白。種類が違うのか?雨に打たれて流されたのか?本では「悪臭」などとも書かれているが、そばに寄っても大して匂わない。なんとも言いがたい再会となってしまった。

 後から調べてみると、このスッポンタケの「卵」、持ち帰って鉢植えにしてキノコが伸びるまで観察した人もいるようだ。しまった、半分に切った後、どうして良いか分からず、エタノール漬けの液浸標本にしてしまった・・・

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