2015年4月20日月曜日

アカメガシワ

アカメガシワ Mallotus japonicus (L.f.) Müll.Arg.
(トウダイグサ科 EUPHORBIACEAE)

 若葉の季節、いろいろな樹木が芽吹き始めた。身近な環境での野生の樹木でよく目につくのがアカメガシワ。
アカメガシワの新芽
赤い色の新芽をのばす。この赤い色、実は葉の表面にたくさん生えた「毛」の色。葉が成長してくると、だんだんと赤い毛は減り、葉が本来持っている緑色になる。和名の「アカメガシワ」のアカメはこの赤い色の新芽「赤芽」からきているらしい。
 さて、この写真、赤い新芽の下のやや大きく育っている葉を見てみると、葉の付け根の部分に何やらアリがいる。他の葉にも確かにいる。集っているようだ。
アリが集るアカメガシワの葉。
こちらの葉には、葉の付け根だけではなく、葉の縁にまで。
葉の付け根と葉縁の腺に集るアリ(シリアゲアリの仲間か?)

 調べてみると、アカメガシワは葉の付け根や葉の縁近くに、アリが好む蜜を出す腺があってアリを集めているらしい。なぜか・・・この蜜を出す腺、そして最初に取りあげた赤い毛はいずれも、アカメガシワの防御の工夫らしい。
 芽から伸びはじめのまだ若い時期は、びっしりと生えた毛でガードする。密生した毛でガードするのかと思いきや、「赤い色」が大事な要素らしい。赤い色は昆虫の目には見えにくい色で、赤い色をしていると昆虫の眼には目立たないらしい。
 葉がやや大きくなって赤い毛が落ちる頃になると、蜜腺から出る蜜でアリを集めて、葉に集まる害虫を追い払ってもらう。この他にもいくつか策があるらしい。そこまでして守るとは、相当おいしいのだろうか・・・

(参考)
<アカメガシワの防御について>
●アカメガシワの対捕食者構造に関する研究
 (修士論文の要旨のようです)
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/kohshima/Study/abstract/iwami.html

●複数の防御形質を用いるアカメガシワ(トウダイグサ科)の資源配分戦略
 (PDFがひらきます。学位論文の要旨です)
http://www.kagoshima-u.ac.jp/about/renken731.pdf

<昆虫の視覚について>
●人間の目・昆虫の目・機会の目 自然界における昆虫と植物の共進化
 (PDFがひらきます。京都大学の講座?のスライドのようです)
http://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/frp7an/010-001/pdf/8.pdf

●昆虫の視覚世界をたどる —チョウと人間、目がいいのはどちら?—
 (PDFがひらきます。生命健康科学研究所紀要の記事です。)
http://www3.chubu.ac.jp/documents/research_life_health/content/6141/6141_d7db16a6c91c8b63e3b7172f76231633.pdf


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