(クスノキ科 LAURACEAE)
とうに若葉の季節など過ぎてしまったが、ブログ用に用意しておいた画像がデスクトップにポツンと残されていたので上げてみる。
シロダモの若葉。色は赤く、黄色い毛がある。 |
春に見られる常緑樹の若葉の中でもとりわけ特徴的なのがシロダモ。シロダモの名は「葉の裏が白いタブノキ」の意味だという説があるが、若葉はそれとはかけ離れた姿をしている。
何より金色。表面に黄褐色で光沢のある毛がびっしりと生えていて、日が当たると金色に光るし、触ってみると柔らかい布の様。はが段々成長していくと葉の地肌の色が見えてくる。この葉の色が実はかなり赤っぽい。まさに葉の赤ちゃんだ。
シロダモは温かい地方の植物と考えられ、照葉樹林内では結構普通に生えている。しかし、それほど大木にはならず、優占種となるほどの群落をつくるものではないようだ。
シロダモの木。 |
この木のもう一つの見所は秋、10〜11月ごろ。シロダモの実は、花が咲いた後一年かけて成長し成熟する。なので、開花と結実が同時に見られる。
シロダモの花(黄色)と果実(赤) |
今期は地震で春があっというまに過ぎてしまったが、これからの季節を楽しもう。