クワイ Sagittaria trifolia L. 'Caerulea'
(オモダカ科 ALISMATACEAE)
とある役場の横の水路にずいぶんと植物が繁っているのに気づいてのぞいてみた。
役場の敷地を離れると、上流も下流も三面張りの何も生えていない水路になるので、役場の付近だけ植物が生えるようにしたんだろうな。ビオトープ的な感じで。ところどころにベンチも設置してあったので、市民の憩いの場としての利用を考えての整備なのだろう。
その中に、あまり見慣れない植物があった。
前に紹介したオモダカに似て葉の形は鏃型だが、オモダカよりかなり幅広い。そして丈が高い。際まで降りれなかったので正確に測ったわけではないが、高さ1mくらいはありそう。オモダカの仲間だろうけど、オモダカではない。オモダカの近縁種アギナシとも違うようだ。詳しい人に写真をみてもらったところ「クワイ」だろうと返事をもらえた。
「クワイ」、そうおせち料理の慈姑(くわい)。丸くてツンと角が出た野菜。お正月くらいしかお目にかからないが、さらに、我が家ではおせちに慈姑を使うことがないので、私自身は見た事もほとんどない。それはともかく、あの野菜の慈姑は、この植物が地下の部分に作る塊茎ということだ。
姿がオモダカに似ているとおり、クワイはオモダカの栽培品種という位置づけになっている。
地下の塊茎を見てないのも残念だが、花も見れなかったのが残念。
大ヨシノボリ展!
12 時間前