Toxicodendron vernicifluum (Stokes) F.A.Barkley
(ウルシ科 ANACARDIACEAE)
ウルシの葉と実。熊本県宇城市豊野で撮影。 |
さて、写真の木、見つけた時は、ヤマウルシ Toxicodendron trichocarpum (Miq.) Kuntze かなぁ、と思って見上げていたんだけど、実の表面がツルンとしてて、毛がない。となるとウルシだなぁ・・・と。ウルシは中国辺りの原産で、日本には自生していない。基本的に漆塗りの行われる地域で栽培されている樹木と考えて良いようだ。
ただ、熊本県では漆塗りの工芸品、いわゆる漆器ってほとんど聞かない。ただ、それでも調べてみると熊本県にも漆器はあったようだ。それは、私たちが漆器と聞いて想像するような芸術的なものではなく、あくまでも生活道具として使われた質素で丈夫なものだったようである。
熊本市南区の富合公民館内の郷土資料展示室収蔵の「榎津塗」 |
写真のウルシは、かつて漆器を塗るための漆を集めるために植えられていた木の子供ではないだろうか。漆は幹の直径が30cmほどにもなるらしいが、この木は私の手首ほどの太さしかない若い木だった。大きく育ってほしいと思うのだが、かぶれやすい人はいやだろうな・・・
2 コメント:
こんにちは!
熊本で生産されるウルシのこと 知りませんでした。
オニグルミの葉っぱも似ていますね。
素晴らしい ぶろぐです。お気に入りに登録して時々遊びに来ます
ほめすぎです。ありがとうございます。
コメントを投稿