2013年12月20日金曜日

臭い?クサギ

クサギ Clerodendrum trichotomum Thunb. 
(クマツヅラ科 VERBENACEAE)

 秋になると、野山のあちこちに色とりどりな果実が実りだす。中でも鮮やかなのがこれ。赤い星に青い真珠?色鮮やかなのは、実を食べ、種子を運んでくれる鳥へのアピールか?
クサギの実
 これはクサギの実。クサギの名は・・・音から想像される通り・・・臭い木だから「臭木」。葉をちぎって揉んだりすると、確かに臭いですわ。でもこれを自然観察会で子供にかがせた時、「ピーナッツのにおい!」という感想が出た。子供の発想もすごいし、「そうかも」と思って嗅ぐとそんな気がしてくるから、人間の感覚って不思議?
 さっきから臭い臭いと書いてますが、実は山菜として利用されている。水にさらしてにおいを抜くらしい。誰か作ってくれんかな。

 クサギの名誉挽回ではないが、花は結構綺麗。
クサギの花
 果実の時期に赤い星になってた部分は「萼(がく)」。花のころはまだ閉じてるみたい。白い花びらは5枚に見えるけど、根元はつながってて筒になっている。アサガオの花と同じような構造で、こんな形の花を「合弁花(ごうべんか)」という。おしべは4本で先に紫色の葯(花粉がつまった袋)がある。めしべは1本。

 野山で出会ったらにおいをかいでみよう。何のにおいかな?

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