2013年12月15日日曜日

クチナシ

クチナシ Gardenia jasminoides Ellis 
(アカネ科 RUBIACEAE)


 この季節になると、野山のあちこち、そして人家の庭でもこんな実を見るようになる。料理をする人にはすぐわかる。栗の甘露煮やサツマイモを煮てきんとんを作る時にこの実を一つ二つ入れると綺麗な黄色に仕上がる。乾燥したものが販売されている。
 この実の形は子供たちにとってはインパクトのあるもののようで、なかなかに受けが良かった。中の色鮮やかさも驚かされる。

 花は6月頃に咲く。もともとそれほど高くはならない低木なので、実も花も間近で見ることができる。


 花は、大きく純白で美しい。そして、顔を近づけると良い香りがする。

 クチナシの学名に含まれる“jasminoides”は、ラテン語の“jasminum”「モクセイ科ソケイ属」+“oides”という形の形容詞で、「モクセイ科ソケイ属の植物のような、モクセイ科ソケイ属の植物に似た」と言う意味。で、モクセイ科ソケイ属の植物って何かというと、よい香りのするジャスミンの仲間。よい香りにちなんだ学名なんでしょうね。

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