2014年9月2日火曜日

ツルコウゾの実

ツルコウゾ Broussonetia kaempferi Siebold
(クワ科 MORACEAE)
ツルコウゾの実
 またもや季節外れで申し訳ないが、6月頃だったか、ツルコウゾがたくさん実をつけているのを見た。赤というか濃いオレンジ色に熟していた。雨上がりで濡れていて少しためらったが、一つ口に入れてみた。甘くておいしいが、舌触りがなんだか「ネトッ」とした感じで、そこがあまり好みではなかった。

 ツルコウゾという名前のとおりつる状の植物で、他の植物に取り付きどんどん上に伸びていく。ツルコウゾの「コウゾ」は、和紙の原料となる「楮」のことで、分類上も楮(コウゾ Broussonetia kazinoki Siebold × B. papyrifera (L.) L'Hér. ex Vent.)と近い仲間である。コウゾに比べると細長い葉をしている。

 雌雄異株なので、写真のものはメスの花をつける雌株と言うことになる。この植物は、実は温かい地方の植物らしく、九州と四国の西部や本州の一部にしかないらしい。熊本では結構簡単に見ることができる。




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