2011年12月20日火曜日

クヌギ

<冬芽2011年12月(1)>
クヌギ
Quercus acutissima Carruth. 
(FAGACEAE ブナ科)


冬芽(ふゆめ)。
クヌギの冬芽。しずく型で白い毛が生える。


冬芽の観察をテーマにした行事があったので、その準備や本番のときの写真をこれからいくつかご紹介。


(冬芽の基本)
 冬芽(ふゆめ)は「とうが」とも読むことがあるらしいけど、「ふゆめ」のほうが一般に分かりやすい気がする。冬芽は枝の先や、枝の途中の葉がついていたところのわきなどにつく。だから冬芽のすぐ下には葉がついていたあとである葉痕(ようこん)がある。
 冬芽の中には、春暖かくなってからひらく葉や花が小さく折り畳まれて入っている。そのまわりを魚のうろこのような小さな葉が包んでいる。この小さな葉は芽鱗(がりん)という。植物の種類によっては芽鱗がない冬芽もあり、その場合は「裸(はだか)の冬芽」という意味で裸芽(らが)とよぶ。


この冬芽はクヌギ。カブトムシやクワガタが好きなブナ科の樹木。冬芽の形はしずく型、たくさんの芽鱗がつつんでいる。芽鱗はふちに白い毛があるので、冬芽全体はなんとなくモコッとした感じ。


枝にポツポツある白い点は皮目(ひもく)と呼ばれるもの。形、大きさ、多さなどで樹木の種類を調べるヒントにする。

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