2018年5月25日金曜日

今年も見れたエビネ

エビネ Calanthe discolor Lindl.
(ラン科 ORCHIDACEAE)

 自分が子どもの頃に、「エビネブーム」があったと記憶している。植木や苗を売る店やコーナーではエビネが売られ、「山採り」とかいう言葉が飛び交っていたような・・・それと同時に、希少とか絶滅危惧とか減っているという言葉も聞いていた。なので、子どもながらに、とても少なくなっている貴重な植物だと感じていた。
 その子どもの頃から、うん十年程たっている今でも、エビネは希少な植物のままらしい。環境省のカテゴリで準絶滅危惧(NT)、多く(というかほとんどの)都道府県で絶滅危惧I類、絶滅危惧II類、準絶滅危惧などに選定されている。

 RDB図鑑 エビネ|生き物ログ(環境省) 

 上記のリンクの解説によると、やはり乱獲が減少の大きな原因の一つのようだが、一方で増殖技術も進んできているようで、状況が良くなればいいな、という感じ。

 そんなエビネが生育しているところに数年前でくわした。あまりにうれしくて、それからは毎年一回、花を見に出かけている。今年も見ることができた。


 例年なら、道から逸れて林に入り、咲いている株を探して回るのだが、今年は道端に咲いていた。ありがたい。


 おお、なんか萼(がく)の赤みが強いな。この萼の部分の色に変異があることが、園芸的な魅力の源になっているらしい。

 いつまでもここで生き続けて欲しいものです。
 

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