(イチジクコバチ科 AGAONIDAE)
イヌビワオナガコバチと言う名前からも。イヌビワという植物と関わりのある昆虫の仲間だが、イヌビワという植物を知らない人も多いかも知れない。何の仲間かと言われれば果物のイチジク(無花果)の仲間。なので、イチジクと同じように丸っこい滴型の袋の中に花がつく。
こんな構造の花で、どのようにして花粉を運び、果実をつけるのか不思議なところだが、そこに関係しているのがイチジクコバチ科の昆虫達。その辺の詳しいところは、JT生命史研究館(https://www.brh.co.jp)が公開している以下のページに詳しい。
このイヌビワの送粉を担うイヌビワコバチを見てみたいと、附近のイヌビワを見てみた。私の住んでる地域では、イヌビワはいたるところにある。手頃な低山にはいっても、ちょっとした林にはいっても、林内の低木層を形成しており、当たり前のように見ることができる。道端や駐車場のわきなんかにも生えている。鳥が実を食べてタネを運ぶんだろうな。
で、意外にあっさり見つけた。
って、あれ?なんか違くね?
なんか尾が長いよね。拡大してみよう(画像を切り出しただけだけど)。
これ、産卵管だね。ちょっと調べてみたらイヌビワオナガコバチというらしい。「オナガ」は「尾長」かな?産卵管が長いと。
イヌビワオナガコバチは、イヌビワの送粉コバチであるイヌビワコバチに寄生する寄生コバチのようだ。おお、寄生するのか。
イチジク属植物とイチジクコバチの関係については、いろんな人が調べているようで、なかなかに面白い。