2017年7月19日水曜日

イシガメ

ニホンイシガメ Mauremys japonica (Temminck & Schlegel,1835)
(イシガメ科 GEOEMYDIDAE)

 溜池付近を歩いていたら、足下とで何かがゴソッと・・・
お、カメか。甲羅の一部だけしか見えんなぁ。ミシシッピアカミミガメかな?最近、水辺でカメを見ると、ほとんどがミシシッピアカミミガメだしな。顔の横に赤い彩りのあるやつ。ミシシッピアカミミガメは、こちらもその名から分かるように外来生物。主にペットとしての用途のために日本に持ち込まれたそうだ。

 確認したいからちょっとだけ出てきてねぇ、と引っ張り出したら、おおお!ニホンイシガメ。名前に「ニホン」と付くように、在来のカメ。写真を撮影しようとじっとしてたら、ようやく歩き出して、顔を写真に収められた。
 顔の横に赤い模様はなく、甲羅は中心部が盛り上がり、後の方は大きなギザギザになっている。

 では、腹側も撮らせてな。ごめんよ。
 おお、黒い。

 このニホンイシガメを見かけた附近では、最近アライグマ(やはり外来生物)が入ってきているそうな。雑食性のアライグマは、水辺にすみ、カメ等の爬虫類も餌にしてしまうらしい。
 ミシシッピアカミミガメとは生育環境で競争関係にあり、アライグマには餌にされる、なかなかシビアな環境にくらすニホンイシガメ。写真を撮ったあとは池にお帰り頂いた。達者でくらせよ。