2011年7月13日水曜日

オキギセル

オキギセル
Vastina vasta (Boettger, 1877)


雨上がりの山を散策中、落ち葉の上で食事をしている貝を発見。キセルガイの仲間、オキギセル。


陸上の貝の知名度No.1はカタツムリなんだろうけど、このキセルガイの仲間も意外にたくさんいる。キセルガイの「キセル」は「煙管」のこと。細長い形をタバコを吸う煙管になぞらえたんだろう。


陸上の貝は、淡水の貝もそうなんだけど、海の貝に比べるとちょっとツヤもないし、薄くてもろい。陸上は、貝殻の材料となるカルシウムが不足しがちな環境のためらしい。




<追記>
寝ぼけてますね。つい2回ほど前にオキギセルで記事書いているじゃないですか。すみません。

2011年7月5日火曜日

アミガサダケの仲間

アミガサダケの仲間
Morchella sp.




過去の写真の整理をしていたら出て来た画像。二年くらい前の3月に撮影したものなので、今山に行ってもないんだろうな。


種類を調べようと思ったけど、やはり実物がないとむずかしい・・・いや、きのこに詳しい人はすぐ分かるんでしょうけど。


この仲間は、この春、阿蘇にわらび狩りに行ったときもみました。このときはウドを掘るのに夢中で写真撮ることすら忘れてた・・・


傘の形が独特で面白いですね。

2011年7月2日土曜日

サツマスゲ

サツマスゲ
Carex ligulata Nees ex Wight




比較的平地の山で見つけました。サツマスゲのサツマは薩摩(鹿児島県)で良いのかな?。日本のスゲ (ネイチャーガイド)では大体関東より南となっているので、良いのかもしれない。


カヤツリグサの仲間とか結構マイナーだけど、個人的に一番しびれるのは規則性。このサツマスゲなんて、規則正しい間隔で葉(苞:ほう)と花穂(小穂:しょうすい、という)が並ぶ様は、ついつい「かっこいい〜!!」と思ってしまう。


この花穂、写真で目立っている部分は雌花(めばな)が集まっているもので、実はこの時、ほとんどタネが実っている。雄花(おばな)はどこかと言うとこの茎の先端、うすく茶色がかった細い穂がそれである。


さて、雌花の穂をよく見ると小さなツブツブがあつまっている。これがひとつの花であり、実であるが、これは果胞という袋に包まれている。これはカヤツリグサ科の中でもスゲ属だけの特徴である。


で、なんでこんな小難しいことを説明したかと言うと、このサツマスゲ、その果胞に短くて白い毛がミッシリと生えていて、日の光に当てながら観察するとそれはそれは美しいんです。ぜひぜひ、見てみてくださいな。


じゃあ、なぜ写真を載せないかって?いやぁ、コンデジしか持ってなくて、撮影できないんですよね。デジタル一眼、欲しいなぁ・・・

オキギセル

オキギセル
Vastina vasta (Boettger, 1877)


最近よく入る、というか、今年は定期的に入って生物相の調査をしようと思っている山で見つけました。キセルガイの仲間。


キセルガイのキセルはタバコを吸う煙管(きせる)のこと。形がよく似ているからかな。このキセルガイの仲間の特徴は、貝が左巻きなこと。貝を立てに置いて、って分かるかなぁ?貝の螺旋軸を縦にして、貝の先端を上、口を下に置いた時に、口が左側に空けば左巻き、右に開けば右巻きなんだけど・・・


こいつ、結構大きいです。1.5cmくらいかな。山に入った時に、この環境ならキセルガイの仲間がきっといる!と思って、雨上がりを狙って山に入った時に見つけました。他にはオカタニシとかツクシマイマイとか。


始めて採った種類だったのでうれしかったな。

2011年7月1日金曜日

ウスキキヌガサダケ

ウスキキヌガサダケ
Dictyophora indusiata (Vent. : Pers.) Fisch. f. lutea Kobayashi


キノコの同好会の例会に参加させて頂いてみることができた、キノコの女王。とてもよく似た形で真っ白なキヌガサダケがあって、これは、その黄色型だそうです。なんとも綺麗なものですね。雨上がりの林床でよく目立っていました。個人的には「女王」の呼び名に黄色ってあわない気がするけど。

このキノコ、朝からのびはじめて、ほんの小一時間でレース部分が伸びて優雅な姿になり、昼にはしぼんで倒れてしまうそうな。その短い間に胞子(子孫を残すための細胞、植物の種子のような役割をもつ)をまき散らして、次の世代を残すわけです。

で、その胞子をまき散らす方法。キノコの胞子っていったら「風でフヨフヨ」なイメージですが、彼女(?)らはハエ等の昆虫を使います。このキノコのあたま、黒っぽい部分で胞子が作られているんですが、ここが湿ってぺたぺたしていて、クサイ!!。知らずに匂ってかなりおどろいた。
つまり、においでハエ等の昆虫をおびき寄せ、ぺたぺたと昆虫の脚に胞子をくっつけ、運んでもらう。

きのこ会の方々にいろいろ教えて頂きました。キノコをいろいろ工夫しているんだなぁ。

シラスゲに集まるアミメアリ

Carex doniana Spreng. and Pristomyrmex punctatus


山を歩いていたら、遊歩道の脇にカヤツリグサ科のスゲが生えている一角があった。
多分シラスゲCarex doniana Spreng. 多分っていうのは、シラスゲにしてはあんまり白くなくって???思ったから。


小穂(しょうすい:はなのあつまったもの)は垂れ下がっている。でよく見るとありがわらわら。あつまってなんかしてますねぇ。捕まえて調べてみたらアミメアリPristomyrmex punctatus ただ、アリの同定にはかなり良い顕微鏡が欲しい。
頭部、胸部は網目のようにゴツゴツしてるのに、お尻はつるんといい感じ。たくさん集まって何してるのかと思ったけど、ありの中に少しアブラムシが混ざっていた。アブラムシの出す液を集めにきてたのかな。

2011年5月8日日曜日

マムシグサ

マムシグサ(サトイモ科)
Arisaema japonicum Blume


先日、平地に近い小高い山に登った時に見つけた。ちょうど季節だったようで至る所で花を見ることができた。ここでは、他にマムシグサに近い仲間のムサシアブミも見ることができた。


ヘビが鎌首をもたげた形の花からついた名か。このヘビの頭のように見えるのは苞と呼ばれるもので、花や花序(花の集まり)の基部にある葉が変形したもの。サトイモ科の花ではこの苞が特に大きく、その形が仏像の背後にある炎をあしらった造形に似ているので「仏炎苞」とよばれている。

仏炎苞の中からのぞいている白い棒状のものは付属体というもので花序の先が伸びたものである。花を見るには仏炎苞を切り開くしかない。開いて写したのが下の写真。

これは雄花だけがついている雄花序。たくさんの雄花が付き花粉を出している。

こちらが雌花だけがついている雌花序。緑の部分が子房で先端の白い部分がめしべの先。
根元に見える黒いものは蚊のような虫の死骸。雄花序から花粉を運んできて雌花序へ入り受粉した後、花序から出られなくて死んだようす。・・・もしかして、虫は花粉を運ぶだけで殺されるのか?

ミツバチの例で見れば分かるように、虫たちは花粉を運ぶ代わりに花粉や花の蜜を食料としてもらう(さらに人間はミツバチが集めて加工した花の蜜を蜂蜜として頂いている)。マムシグサの場合は、そんなギブ・アンド・テイクとはちょっと違うようだ。

古い図鑑ではマムシグサの仲間(テンナンショウ属)は雌雄異株、つまり雄の個体(雄株)と雌の個体(雌株)があるとしているが、最近(そこまで新しくはないか)の研究では、雄雌の別はなく成長の度合いで雄雌が変わる性転換する植物であることが明らかになってきているそうだ。

実際に、この写真に撮ったマムシグサは雌花序をつけた株の方が大きかった。

2011年5月1日日曜日

シロバナタンポポ

シロバナタンポポ
Taraxacum albidium Dahlst.

子どもの頃によく聞いたうんちく話で、「黄色いタンポポのある風景は関東の話で、九州の原風景は白いタンポポが風に揺られる風景だ」というのがあった。
その頃のからすでに、タンポポと言われて思い浮かぶのは黄色いタンポポ、近所を歩いていて目にするのも黄色いタンポポだった。幼心に「自然が変わってきている」と思った記憶がある。黄色いタンポポが普通、という認識が経験から来たものか絵本やテレビで刷り込まれたものかは今になっては分からないが。
そんな話を聞いていたからか、小学校の遠足等で河川敷なんかを歩き、白いタンポポを見つけたときは驚き、またみんなで騒いだ記憶がある。
今でも、熊本市内の河川敷や古くからある公園や墓所等にはこの白いタンポポが群生していることがある。最近できた公園や人の出入りが多いところではあまり見ない。


  花の拡大。花びらひとつがひとつの花。花びらそれぞれに、先が二つに分かれためしべとめしべを取り囲むようにおしべがある。おしべの葯(やく:花粉の入った袋)は互いにつながり筒状になっている。一度実物を見てみて。 

2011年4月14日木曜日

御衣黄桜

 近所の中学校の敷地に緑色の桜がある。
桜の種類って詳しくないけども、みんな「御衣黄」とよんでいるのでそうなのだろう。バラ科サクラ属のサトザクラPrunus lannesiana の品種のようである。


 花びらの数は10枚ほどで、八重咲きになっている。全体的に緑色なのだが、花開いて時間が経ったものは赤みが差しているようだ。これだけ大きな花で緑色というのはちょっと驚き。

 というのは、花の色は基本的に虫や鳥等を呼び寄せ、花粉を運んでもらうためのもの。なので、緑色ってあんまり役立たない気がする。やはり、人が愛でて育てていったのでしょう。ちなみに、イネ科やカヤツリグサ科等の花粉を風に運んでもらう植物の花では、花びらが大きくなって色づくことはほとんどなく、全体的に緑色であることが多い。

 また、花では葉緑体が作られず、いろんな色素が作られてさまざまな色になっていることが多い。だから、色素が作られないと花は白っぽくなる。対して御衣黄が緑なのは、花で葉緑素が作られているのだろうか。

以前、御衣黄を見にわざわざ天草まで行ったのだが、こんな近くにあるとは。

2011年3月31日木曜日

シュンラン

シュンラン ラン科
Cymbidium goeringii Reichb. f.

先日、入会している地元の植物愛好団体の例会に参加した。ひさしぶりに。
平地に近い低い山での観察会ったけど、山自体は急峻なところあり、湿潤なところあり、さまざまな植物を見ることができた。

その中でうれしかったのがこの植物。
まぁ、ちょっと仲悪く二つの花がそっぽ向いてるけど、ほのかにいいにおいがした。緑の花なのにとても綺麗。ちょっと感動。
鑑賞・栽培目的で盗掘され、ずいぶん減っているらしい。大事に大事に。

この花見て、デジカメ一眼が欲しくなった。今はコンパクトデジカメなんだよね。
重い&高価なものを野外で持ち歩きたくなくてコンデジだったんだけど、やっぱり良い写真が撮りたいな。

2011年3月24日木曜日

クロキ

クロキ(ハイノキ科)
Symplocos lucida Sieb. et Zucc.

低い山を歩いていて気づいた、白いポンポンのような花。
葉の根元に小さな丸い綿毛がついているように見える。

よく見ると、花は3個くらいの花が集まっていておしべがたくさん出ているので丸い綿毛に見えてしまうようだ。

花びらは根元はつながっているけど、先は五つに分かれていて星形に見える。
おしべは花びらより長く、たくさんある。はっきりしないけど同心円状に2列くらいに並んでいるようで、内側は5本くらい、外側は10本くらい。おしべの先には黄色い花粉の部屋(葯)がある。
めしべは真ん中に一本。


図鑑をみると海岸近くの照葉樹林に多いとある。
この場所はそれほど海に近くはない。しかし、地形からすると、昔は、それも人が水田を作ったり埋め立てたりする以前は、山の際まで海があったのかもと思われる。

2011年3月20日日曜日

ノボロギク

ノボロギク(キク科)
Senecio vulgaris L.



実家に帰る途中の中央分離帯みたいなところで見つけた。
信号停車中に慌てて撮影したので、あんまり良い写真ではないけれど。

ヨーロッパ原産で各地に帰化している模様。
深く波打ったと言うか切れ込んだと言うか、特徴的な葉のふちをしてる。
花は大きく開くものではないようだけど、蛍光色を思わせるような鮮やかな黄色。
ずいぶんと目を引いた。

こんなコンクリートの隙間に生えていて、在来種や大根だったら「ど根性・・・」ともてはやされるだろうに、外来種なばっかりに「こんなところにまではいりこんで・・・」と言われることだろう。不憫な・・・

学名からも分かるようにキオン属Senecioの一員。この属には、在来種ではキオンやタカネコウリンギクなど希少になってきているものがあり、外来種では外来生物法で特定外来生物に指定されているナルトサワギクがある。
結構グローバルに分布するグループみたいだな。

2010年9月18日土曜日

ベニイグチ?・・・じゃないかも

近所の山を歩いていて見つけました。
見つけました、とは言っても一度は通り過ぎてふと振り返った時に気づいたんですが。
なんだか点々と列を作って生えてる感じでした。
フェアリーサークルってやつ?

見たとたん、その色にちょっとびっくり!
しゃがんで傘の裏を見たら黄色でなおびっくり!
なぜこんなカラーリングなのだろう?
今まで、植物メインで見てきたので、ちょっと理解不能。
虫をよせる訳でなし、鳥をよせる訳でなし、色がハデな意味が分からん。
たまたまなのか?
きのこの色ってどんな意味があるのか?気になりだしたよ。

こんな形で傘の裏がヒダヒダではなく細かい穴だったら、イグチの仲間か?という当て推量なので、ホントにベニイグチかどうかはわかりません。

きのこは見つけるたびに興味をそそられるけど、はまりそうでつい尻込みしてしまう。

2010年4月21日水曜日

羽化したて?


家の壁にとりついてた。「ミチオシエ」の呼び名があるとおり、近付くと誘導するようにツィ〜と飛んで逃げる虫だが、これは携帯電話でマクロ撮影出来るほど近付いてもにげなかった。