2020年2月17日月曜日

メジロの舌 iphone&マクロレンズ

メジロ Zosterops japonicus の舌



 剥製にする前の標本を見せてもらう機会を得た。花の蜜を吸うから舌先が刷毛状だよーと。なるほど。

 鳥のことはよくわからないので、調べてみた。

メジロ|日本の鳥百科|サントリー
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1500.html

こちらもどうぞ

ヨモギのむしこぶ iphone&マクロレンズ

ヨモギ Artemisia indica Willd. var. maximowiczii (Nakai) H.Hara(キク科 ASTERACEAE)にできていた「むしこぶ」


 植物の組織に昆虫や菌類等が入り込み、形が変わったものを「むしこぶ」という。このヨモギの茎がなんだかぼこっとふくれている。むしこぶだ。
 ちょっと申し訳ないけれども、中を割ってみてみた。

 なんだか、プニッとした幼虫のようなものが入っていた。何だろう。

 興味があって割ってみたけど、もう少し勉強したり、資料を揃えたりしてから切るようにしよう。調べがつかない。
 ちなみにこれは、液浸標本にして保存した。

2020年1月3日金曜日

ネズミムギ

ネズミムギ(イネ科)
Lolium multiflorum Lam. (POACEAE)


 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。できるだけ数多く更新できたらなぁ、と思います。
 さて、ここ数年、正月になってから年賀状を作るのが定番となってきており、なんや良くないなぁとは思うのですが、年末はどうも余裕がなくて・・・今年も2日に作るというよろしくない状況です。
 素材に使ったのは、子年にちなんで「ネズミムギ」。外来のイネ科植物です。形からざっくりとネズミムギと判断して保存していた画像です。これを作る段になって気づいたのが、葯(雄しべの先の花粉が入った袋)が紫色っぽい点。ネットで検索すると黄色い葯のものが引っかかってくるので、なにやら非常に不安に駆られるのですが、年賀状という時期が非常に限られるものなので、えいやっと作ってしまいました。
 とはいえ、不安なので、今からか、明日にでもちょっと調べてみよう・・・・もしかしたら、いつの間にか画像が変わっているとかあるかもしれません。その時はご容赦を。
 では本年もよろしくお願いいたします。あ、1月3日に言うのもなんですが、この画像、年賀状に使っても良いですよ。ただし、改変しないでね、右下のコピーライト表示消さないでね、自己責任で使ってね、あたり宜しくお願いします。今年使わなかったら12年後にしか使えないけどね。

2019年10月6日日曜日

ヨモギの葉 iphone&マクロ

ヨモギ Artemisia indica Willd. var. maximowiczii (Nakai) H.Hara
キク科 ASTERACEAE

 ヨモギは大抵の人は知っているのではないか。姿形は知らなくても名前は聞いたことあるのでは。草餅やお灸などに使われる。
ヨモギが生えている様子

 ヨモギの何が草餅に使われているかは、みれば大体想像がつく。緑色の葉っぱを餅に突き込めば緑色の餅ができる。これが草餅。
 では、お灸に使う「もぐさ」はヨモギのどの部分?じつはここだそうな。
葉の裏の毛。iphone&マクロレンズで撮影。

 葉の裏の毛。やや縮れているこのような毛を「くも毛」と呼ぶ。なぜ?
 実家の祖母が、かつて、ヨモギの葉を干し、揉んでは乾かし、揉んでは乾かしを繰り返して、もぐさを作っていた。乾かして揉むことで葉の部分はくだけて落ち、毛だけが絡まって残るのだろう。


もぐさはよもぎから|せんねん灸
https://www.sennenq.co.jp/labo/mogusa.html



東アジアにおけるヨモギ利用文化の研究
http://square.umin.ac.jp/mayanagi/students/03/kamiya.htm


ヨモギ|日本薬学会
https://www.pharm.or.jp/flowers/post_29.html

2019年9月29日日曜日

ホソバノヤマハハコ iphone&マクロ

ホソバノヤマハハコ  Anaphalis margaritacea (L.) Benth. et Hook.f. var. angustifolia (Franch. et Sav.) Hayata
(キク科 ASTERACEAE)

 阿蘇の草原をちょっと歩いた。ホソバノヤマハハコが群生していた。といっても、ちょっとしたパッチ状なんだけど。

 早速iPhoneにマクロレンズをひっつけて撮影。阿蘇の草原で草を摘む気にはなれないので、風が吹く中、腰をかがめて撮影。

 こんなに重なり合った構造をしているのか。

2019年9月12日木曜日

ノブドウ iphone&マクロ

ノブドウ Ampelopsis glandulosa (Wall.) Momiy. var. heterophylla (Thunb.) Momiy.
(ブドウ科 VITACEAE)

 ノブドウ。名前からして野生のブドウという感じだが、果実を見ると今ひとつ「ぶどう」という雰囲気が足りない。
 房になっていないし、色もなんだかカラフルだし・・・とは言っても、れっきとしたブドウ科の植物です。が、食べられません。果実に虫が入っている(虫こぶになっている)こともままあるので、まあ、無理して食す必要もないかと。
 ちなみに、食べられる野生のブドウにヤマブドウVitis coignetiae Pulliat ex Planch.というのがありますが、私の居る地方には分布していません。代わりにエビヅルVitis ficifolia Bungeというのが分布しています。この実はおいしい。

 さて、このノブドウの葉の裏を良く観察してみると、筋(葉脈)の枝分かれするところに三角形のポケットがある。

 このポケットを「ダニ部屋」と呼ぶらしい。ダニが住んでいるのかと問われると、実はいつも居るわけではなく、時たま(たまたま?)入っていることはある、という感じ。いったい何の役割をしているのだろう・・・

2019年9月11日水曜日

コミカンソウ iPhone&マクロ

コミカンソウ Phyllanthus lepidocarpus Siebold et Zucc.
(ミカンソウ科 PHYLLANTHACEAE)

 前回のナガエコミカンソウに何となく似ている植物がもう一つ。

 コミカンソウという和名で、こちらは在来種。頭に「ナガエ(長柄)」と付かない。つまり、柄がなく茎に直接花や実がついている感じ。

 さて、こちらも果実を拡大してみると・・・
 おおっ!ナガエコミカンソウに比べると、なかなかにミカンっぽい!!


2019年7月19日金曜日

ナガエコミカンソウ iPhone&マクロ

ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus Roxb.
(ミカンソウ科 PHYLLANTHACEAE)

 スマートフォンにマクロレンズを取り付けて観察する対象を、庭で物色・・・お、何やら小さい実をつけた植物を発見。ナガエコミカンソウだ


 外来の植物で、別名ブラジルコミカンソウというが、原産地はブラジルではないらしい。インド洋のマスカレーヌ諸島というところが原産地だそうだが、どこだそれ?ざっくり調べてみたら、マスカリン諸島、マスカレーニュ諸島とか呼ばれるインド洋の島々らしい。



 こんなところからどうやってきたんだ・・・
 1980年代から広がってきたらしいのだが、今はいたるところで見ることができる。繁殖力旺盛だなぁ。

 さあ、この果実をiPhone&マクロレンズで見て見る。

 少しひしゃげた球形は確かにミカンっぽいが、すべすべな上、雌しべの先がぴろんぴろんと残っていて、ミカンっぽさが半減している。


2019年5月29日水曜日

ヤブジラミの果実 iPhone&マクロレンズ

ヤブジラミ  Torilis japonica (Houtt.) DC.
セリ科 APIACEAE

 少し前、ヤブジラミの花が咲いていたり、実が育ってきたり。

 果実の方をiPhoneとマクロレンズで撮影。いわゆる「ひっつき虫」。動物の毛等に絡まって果実や種子を遠くへ運ばせるもの。たくさんのイゲイゲがあり、服等にもくっつく。



 セリ科の植物なので、果実は二つに分かれた形をしている。一つひとつは分果という。細い柄でつながっている。

 分果が互いにひっついていた面を見てみると、表面の棘よりも細かい棘が並んでいる。

 ひっつき虫の仕掛けを覗いてみるのも面白そうだ。





2019年5月24日金曜日

ドクダミの花 iPhone&マクロ

ドクダミ Houttuynia cordata Thunb.
ドクダミ科 SAURURACEAE

 ドクダミの季節です。毎年ドクダミが花を咲かせる頃になると、実家では庭に生えたドクダミを刈ってカラカラに乾し上げ、お茶じゃ入浴剤に使っていました。自分じゃなかなかしないけれど。
 我が家でも咲いてきたので、iPhoneと100均マクロレンズで撮影。ぱっと見、白いのが花びらかなぁ、まん中は多数の雄しべや雌しべが集ってるのかな?という感じの花。レンズを通してみて見ると・・・

 あれ?雄しべや雌しべが入り乱れてるな。もしかして、一つの花ではなく、小さな花がたくさん集っているのか。ちょっとピンセットで取り出してみる・・・

 ああ、やっぱり一つの花だ。ドクダミの花は、たくさんの小さな花が集った花序なんだな。


2019年5月11日土曜日

セイヨウヒキヨモギの毛 iPhone&マクロ

セイヨウヒキヨモギ Bellardia viscosa (L.) Fisch. et C.A.Mey.
ハマウツボ科 OROBANCHACEAE

 この時期、河川敷等や路側帯・中央分離帯等の草地や草原に黄色い綺麗な花が咲いている。蛍光イエローとでも言いたくなるような素敵な黄色の花。
 名前はセイヨウヒキヨモギ。セイヨウ(西洋)と付くくらいなので予想が付くが、外来の植物。この植物、緑の茎や葉を持っていて普通の植物に見えるけれども、じつは半寄生植物。地下の根で他の植物に寄生し、栄養をもらっているらしい。すごいな。

 さて、この植物を、触って見るとベタベタする。標本にしようと手で掴むとベタベタするし、標本にする過程で新聞紙に挟んで感想させていると、その新聞紙にバリバリとはり付く。そこで、葉をiPhone+マクロレンズで撮影してみた。
 おぉ、ずいぶんと毛深い。しかし、ノーマルの状態での撮影はここまでが限界。そこで、文明の利器iPhone上で日本指で拡大して撮影。デジタルズームなので無意味な気もするが…

 たくさん毛が生えているが、毛の先端に水滴のようなものが付いている毛が見られる。何か分泌しているのか。水滴のようなものがベタベタの正体かな?このベタベタはどんな役割をしているのだろう・・・







2019年5月10日金曜日

シュンギクの花 iPhone&マクロレンズ

シュンギク Xanthophthalmum coronarium (L.) P.D.Sell
キク科  ASTERACEAE

 シュンギクとは、あの野菜の「春菊」である。その花を頂いた。最近、携帯に変なレンズをくっ付けてパシャパシャ写真撮ってるので、お庭に植えてある、すなわちいわゆる家庭菜園の春菊に咲いた花を、被写体として持ってきて下さったわけだ。どうせなら、食べる方を・・・などと思ってはいけない。ありがたく撮影。

 全体像を撮るのを忘れてしまったが、その姿は全くの「菊の花」。コスモスとか、ヒマワリの様な花だ。その中心付近を撮ってみた。

 一つの花に見える菊の花は、実は小さな花が集まってできたもの、というのは中学校ぐらいで(たぶん)習う。先が5つに分かれて開き、中から雄しべや雌しべが顔を出している。つぼみは五角形に見える。

 話題は少し変わって、中学校の理科では植物の体の作りを学ぶ単元があり、合弁花・離弁花の区別を学ぶ。ツツジやアサガオの花のように花びらが一つにつながって筒状やラッパ状になっているのが合弁花、桜や菜の花のように花びらが複数枚に分かれているものを離弁花と呼んでいる。
 当然その区別がテスト問題に出たりするのだが、その時に鬼門になるのがこのキク科の花。コスモスやヒマワリを遠目から見てみると、小さい花びらがたくさんあって離弁花に見える。しかし、上述の通り、キク科の花は小さな花の集まりであって、合弁花か離弁花かは、その小さな花の花びらをよく観察しなければならない。なので、見てみた。

 黄色いラッパ状のものが花びら。確かに一つになっている合弁花だ。


2019年5月4日土曜日

クワキヨコバイ属の一種? IPhone&マクロ

クワキヨコバイ属の一種  Pagaronia sp.
ヨコバイ科 CICADELLIDAE

 テーブルの上にヨコバイの仲間がいた。早速、iPhoneにマクロレンズをつけて撮影に挑戦。
 しかし・・・


 逃げるよね、そっぽ向くよね、生きてる動物だし。ようやくカメラにおさめる位置取りができても、陰打つとか思うように行かない。暗いなぁ。
 もうひとつ。と頑張ってみたけど、暗い。


 もうしょうがないから、パソコンの力を借りてみた。gimpで拡大、切り抜きし、トーンカーブいじった。

 あー、ピントが床に行ってて、顔面がぼやけてる。惜しいなぁ


  こっちはまあまあか。複眼もだいたい分かるし、頭の先上面には黒い三つの点がある。

 ツマグロヨコバイあたりかなぁと思ってたけど、羽の先が黒くないし、頭の黒い点の様子が違う。どうやらクワキヨコバイ属と呼ばれるグループのなんかじゃないかという気がする。ただ、クワキヨコバイ属は2006年位からかなりしっかり調べられているみたいで、その時点で日本に110種ほどあるらしい・・・

2019年5月3日金曜日

セイヨウタンポポの果実 iPhone&マクロレンズ

セイヨウタンポポ Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg.
キク科 ASTERACEAE

 いわゆる外来性の黄色いタンポポの綿毛を採ってきた。詳しくは分からないので、とりあえず「セイヨウタンポポ」として紹介。
 フワフワと飛ぶ綿毛のパラシュートがタンポポの果実で、パラシュート部は「冠毛」と呼ばれる。果実の本体部分は、パラシュートの一番下、おもりの部分。一般に「タネ」とか呼ばれるが、組織的には「果実」になる。

 それをiPhone&マクロレンズで撮影。
 まん中に写ってないのは置いといて、ちいさいなあ。この辺りが限界か。でも表面がちょっとイライラしている気がする。

 そこで、iPhoneの画面上で拡大して撮影。
 おお、棘があるのか。なんのため?地面に引っかかるアンカー(碇)?

 ところで、撮影の際に、iPhone上で拡大(ズーム)して撮影するのは控えていた。なぜならば、iPhone上での拡大は、レンズによる拡大ではないので、撮影後にパソコン上で大きく表示するのとほとんど変わらず、解像度を落としてしまうというデメリットばかりと考えていたから。
 しかし、いくつか拡大して撮影してみて、そうでもないのかな?と思った。それは光。あまりに小さいものを写す時、画面は対象以外のものが多くなり、カメラはそちらの光量に引きずられた設定で撮影してしまう。その結果、撮りたい小さな対象物については光量が不適切になってしまう。たとえば、最近は黒いフェルトを下に敷いて撮影することが多いが、そうすると黒い画面に合わせて露出が大きくなり、撮影したい淡い色の小さな果実等は、真っ白にかがやいたように写ってしまうことがある。
 ところが、ズームして撮影すると、対象物が画面を大きく占めるので、対象物の色調に合わせた露出が設定され、適切に近くなることが多いようだ。スマホのカメラはほぼ全自動(悪く言えば細かな設定がほとんどできない)ので、このようにズームを使って画面の構成を操作することは、うまくスマホカメラをコントロールし、撮りたいものをうまく撮影する工夫となるようだ。(こういった話は、カメラの得意な人ならばもっと適切に説明できるんだろうなぁ)