2009年11月9日月曜日

ハヤトウリ



Sechium edule (Jacq.) Sw.

今年、うちで育てたハヤトウリです。ウリ科のつる植物で、漬け物や炒め物に使われますが、なんだか知る人は少ないみたいです。



ハヤトウリの名は「隼人瓜」。隼人つまり鹿児島県に由来する名前ですが鹿児島原産ではありません。南米原産で、鹿児島に入ってきたとかなんとか。まあ、サツマイモ(薩摩芋)と似たような命名かな?たくさん実がなるので「千成瓜」の名もあるようです。

花は雌雄異花、すなわち雄花と雌花があります。雄花は葉の脇から一本の枝が出て、その所々で輪生状につきます。雌花は雄花と同じように葉の脇から一本の細い枝が出てその先端に一つだけつきます。花の根元には、子房というあとで実になるふくらみがありますが、これがもう立派にハヤトウリの形をしています。

このハヤトウリ、夏の間はただただ伸びるだけです。夏も過ぎ肌寒くなるかなという頃、もう実がつかないかも?と心配する頃になって花が次々と咲き始めます。家で花が咲き始めたのも10月にはいってから。

実は育つと手のひらぐらいの、下膨れというか洋梨型のやや平べったい形になります。この中に種が一つあります。この種、ちょっと変わっていて、実から取り出すと発芽できなくなってしまいます。不思議なやつだ。そのため、ハヤトウリは実のまんま保存し、翌春実のまんま植え付けます。

食べ方は、漬け物の他、炒め物や煮物に合うそうだ。糠漬けと油炒めを試してみた。糠漬けはカリコリしていい食感でした。炒め物は程よく柔らかくなり、一緒にいためたベーコンのうまみを吸ってとてもおいしかった。いずれにしろ、くせがほとんどないので、そのものを楽しむというより、他の食材と組み合わせて楽しむ、という感じでしょうか。漬け物は糠漬けより、味のしっかりした粕漬けや味噌漬けがいいかも。ためしてみよう。

ハヤトウリの種(前述のように種といえども瓜ですが)、一般に売ってあるのかなぁ?わたしは、熊本市で開催される「くまもと春の植木市」で買いました。公式HPやらあるかな?と思ったけどないのかな。2月に開催されるので、1月くらいに熊本市のHPでも覗くとのってるかも。

興味があった育ててみて。めちゃめはほこる(繁る、よく伸びる)ので、棚をしっかり組んでね。

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