2018年2月28日水曜日

ハンゲショウの葉にとまるリュウキュウベニイトトンボ

リュウキュウベニイトトンボ Ceriagrion auranticm ryukyuanum Asahina, 1967
(イトトンボ科 COENAGRIONODAE)



 昨年の夏、溜池のほとりのハンゲショウに何種類もの昆虫類が集ってきているのに気がついた。写真のイトトンボはハンゲショウのまわりにいた昆虫の一つ。
 昆虫の種類はよく知らないのだが、体調は3cmほどなのでとても大きく感じるイトトンボで、図鑑との絵合わせではどうやらリュウキュウベニイトトンボという種類らしい。名前の通り体色が紅色のイトトンボであるが、それにしてもなんて明るい朱色。紅色というより朱色という方が近い。目(複眼)が緑色である事が、近縁種ベニイトトンボとの区別点になるようだ。リュウキュウ(琉球)の名が示す通り南方の種で、分布は九州の南部より南の地域に生育しているらしい。
 このリュウキュウベニイトトンボは、なぜハンゲショウの近くにいるのか。トンボの仲間は基本的には肉食なので、ハンゲショウの蜜や花粉をもらいにきたとは思えない。となると、ハンゲショウを訪れる昆虫をねらう待ち伏せか、あるいは単に一休みなのかもしれない。
 せっかくなのでじっくり観察すればよかった。写真だけ撮って安心してしまった。